ケモブレイン
昨日、参加したマンマチアーは乳腺外科医 片岡明美先生による「乳がんとともに生きる」でした。そのお話の中で、「ケモブレイン」という初めて聞く言葉がありました。
ケモブレインとは、抗がん剤治療に伴う認知的変化で、集中力や記憶力、計画能力など、これまでできていたことが抗がん剤治療を行うことでできなくなり、治療が終わっても何年か続く、あるいはそのままの場合があるそうです。
抗がん剤治療によって脳が損傷を受け、物忘れがひどくなったり物事の処理能力が低下するということです。ちょうど年齢的にもそういったことがあるので、「歳のせい?」と思ってしまうこともあるのですが、これは確実にあるのだそうです。
ですが乳腺外科医でも、このことを知っている先生は少なく、こういった症状を訴えても年齢的にも更年期だからとか、気のせいだと言われて終わることも多く、これまであまり注目されてきませんでした。
片岡先生のように患者さんの様々な症状に目を向けてくださり、それをきちんと説明してくださると、患者さんも安心して今の自分に対処することができるようになりますね。
黙っていてはいつまでたっても伝わりません。私たち患者がそういったことを粘り強く医師に訴えていくことも必要なのだと思いました。