アンケート調査結果から――「乳房再建」で自分らしさを取り戻す!
「速報版」の公表からかなり時間が経過してしまいましたが、ようやくこのほど2013年度『乳房再建に関するアンケート調査』結果報告書の「最終版」を公表することができました。
この「最終版」は、昨年7月に東京で開催されたKSHSという患者会の全国大会の場をお借りして行ったアンケート調査の結果に、9月から10月にかけてE-BeCが札幌市と那覇市、浦添市で開催した「乳房再建全国キャラバン」の参加者のご協力のもとに実施した調査の結果を合わせたもので、おかげさまで285の有効なサンプルを集めることができました。
調査結果は、こちらからpdf版を印刷またはダウンロードしていただくことができますので、ぜひともご覧になっていただき、さまざまな場所でご活用いただくことができればこんなに嬉しいことはありません。
調査をしてみて改めて気付かされたのは、乳房再建手術を「受けた」「これから受けたい」と考えている方たちに共通するのは、「以前と同じような生活がしたい」「人生をに楽しみたい」あるいは「精神的に元気になりたい」「自分らしさを取り戻したい」など、病気になってふさぎがちだった気持ちを前向きなものに変えたいという強い意識の存在だということです。
乳房再建手術には、女性たちのこうした当たり前の思いを受け止め、辛い気持ちをポジティブなものに変える大きな力があります。
一方で、「手術が怖い」「安全なの?」「費用がかかる」「仕事が休めない」「家族が反対している」・・・などの理由で手術を躊躇している方も多く、患者さんが真に必要とするきめ細かい情報の提供がもっともっと必要であることもよくわかりました。私たちE-BeCもこうした現実を踏まえながら、より適切な情の発信供に努めていかなくてはと強く感じた次第です。